約 2,055,028 件
https://w.atwiki.jp/swars/pages/44.html
519 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/08/28(金) 19 01 16 ID /eNaFH9U 葬儀の翌朝、健二に割り当てられた部屋で 健二「先輩・・・痛くなかったですか?。」 夏希「ちょっとだけ・・・でも健二くんが優しくしてくれたから平気。鼻血止まってよかったね。」 健二「夏季先輩・・・。」 夏希「や、いきなりそんなとこ舐めちゃやだ!・・・あはあっ!!ああ、すごい・・・健二くん、そこ・・・ あう、はあ、あっあっあっあっあっああああ!!・・・・・・・はあああ・・・・。」 真緒「ねーなにしてんのー?。」 健夏「ぅわああああああああああああおおおおおおお!!!!!!。」 真緒「おねーちゃんたちはだかでおふとんはいってなにしてんのー?。」 健二「いや!、これは!、その!、あの!、ちょっと!、その!・・・・。」 夏希「ま、真緒ちゃん、お、お姉ちゃんたち・・・今大事なお話してるの!だから・・・お、お部屋に戻ってくれる?。あとで遊んだげるから~・・・・。」 真緒「おとーさんがおんなじこというのー。」 健二「へ?。」 真緒「まおのおとーさんとおかーさんもはだかでおふとんはいってるのー。まおがなにしてるの?ってきいたらだいじなおはなししてるからおへやいけっていうのー。」 健二「頼彦さん・・・45歳でやるなあ・・・。」 夏希「消防の仕事で・・・体鍛えてるんだよ・・・きっと。」 真緒「だいじなおはなしってどんなおはなしー?なんではだかなのー?なんでおふとんはいってるのー?。」 夏希「わ、私達が説明するのは・・・・マズい・・・よね?・・・。」 健二「こんな時に佐久間がいてくれたら・・・。」 真緒「ねーなんでー?なんでなんでなんでなんでなんでなーんーでー???????????。」 健夏「ど、どうしよう・・・・・・・・・・・・・・・。」子供って容赦ないよな 9歳だったらもっと知識あるか?
https://w.atwiki.jp/swars/pages/80.html
894 名前:佳主馬にょた 1/5[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 21 04 04 ID ??? 露になったすべすべした肌は、むき出しの腕よりは色が薄いけど、白いとは言えない。 佳主馬くんは元々色黒なのだろうか。 さっき触った時はよくわからなかった佳主馬くんの胸は、確かにふくらみかけていた。 服を着てしまえばわからないようなわずかなふくらみだけど… 待てよ、今まで男の子だと思っていたから気にしていなかったけど 普段着ている大き目のタンクトップから、実は胸が見えていたんじゃないか? あのサイズでは、かがんだ時など上から横から覗き放題だったんじゃないか? あらためて考えるとものすごい誘惑が僕のそばにあったことに気がつき、興奮と共にまた鼻血が… 「…どうしたの?お兄さん」 胸をじっと見つめたまま硬直している僕に、佳主馬くんが怪訝そうに声をかけてきた。 「な、なんでもないよ」 掴まれた手をそっとほどき、その控えめな膨らみを優しく撫でてみると、佳主馬くんがぴくっと身体を震わせた。 「んっ…」 その様子が可愛くて何度も撫でていると、気がつけば佳主馬くんが目に涙を溜めていた。 「ねえ、もっとちゃんと触ってよ。くすぐったいから」 じれったく感じているみたいで、何も履いていない下半身をもじもじさせている。 それじゃあと、僕は手のひらで撫でているうちに立ち上がった乳首をそっとつまんでみた。 「ひゃっ…!」 佳主馬くんがさっきより大きく身体を震わせ、可愛い声を上げる。 痛い、わけじゃないよね。 そのまま硬く立ち上がった乳首を口に含み、舐めたり舌で押しつぶしたり優しく噛んでみた。 「やっ…!あっ…ん…おにいさ…それ、やだっ…」 目に溜まっていた涙がこぼれて頬を伝う。 「イヤだった?」 佳主馬くんの涙を舐めとり、そのままそっと小さな唇を塞いだ。 軽く合わせただけで離そうとすると、佳主馬くんの舌が伸びてきて僕の舌を追ってきた。 「んっ…ふ…んん」 895 名前:佳主馬にょた 2/5[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 21 05 17 ID ??? 最近の中学生はどこでこんなことを覚えてくるんだろう? そんなことを考えながら、僕はふとさっきの会話を思い出す。 『…佳主馬くんは女の子と…キスしたことあるの?』 『あるわけないでしょ』 佳主馬くんは女の子だったわけで、女の子とはキスしたことないようだけど… 「は……、あのさ、佳主馬くん」 「…んっ…なに?」 やっと離してくれた佳主馬くんは熱に浮かされたような表情で僕を見つめてくる。 「念のため聞くけど…男の子とも、キスしたことないよね?」 僕の問いに、今更真っ赤になって小さく頷く。 「無いよ。お兄さんがはじめて」 あんまり可愛かったからもう一度キスして、そのまま首筋、鎖骨、脇と舌を這わせていく。 「う…んん…ぁ…っはあっ…!」 脇を舐めた時、一際大きく佳主馬くんが声を上げた。 「や、やだ。変なところ舐めないでよ…」 佳主馬くんはすごく恥ずかしそうな顔で僕の肩を弱々しく掴んでくる。 あまり腕に力が入らないようだ。 「なんで変なの?」 「…だって、そこ、汗かいてると思うし」 「だから舐めたかったんだけど」 「…!!バカ!変態!」 佳主馬くんは目に涙をいっぱい溜めて真っ赤な顔で叫んでるけど、 そんなに嫌がられるとかえって意地悪したくなっちゃうよ…。 と言うか佳主馬くんのどこもかしこも舐めたい気分なんだよね。 それも君がどこを舐めてもこんなに気持ちよさそうに反応するからだよ。 と、佳主馬くんのせいにしながら僕はお腹、太ももと下半身の方へ舐める場所をずらしていく。 896 名前:佳主馬にょた 3/5[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 21 06 18 ID ??? 僕が下の方へ移動していくにつれ佳主馬くんは緊張しているようで、身体が大きく反応する。 「んっ…あ…はあっ…!」 「ここもすごく汗かいてるよ?」 内ももを撫でながら、もじもじしていた佳主馬くんの細い足を左右に開かせると、 直接触れていないのにその中央が湿っているのがわかった。 「…っ!…バカ」 恥ずかしそうに悪態をついてくるけど、抵抗する様子は無い。 そっと指で中を探ってみるともうかなり濡れている。 「ああっ!…ん…!お兄さん……やぁっ、な、なんか…」 「なんか?」 佳主馬くんは太ももを震わせながら閉じようとしている。 「なんか変だよぉっ…!そ、それ…きゅってなる…」 その言葉通り、そこはヒクヒクしながら僕の指を咥え込んでいる。 指を増やしながら内側を広げるように動かしていくと、ある場所で佳主馬くんの身体がびくびくっと跳ねた。 「ああああ…ッ!」 どうやら佳主馬くんの敏感な部分を刺激したようだ。 「もう、限界かも…」 そろそろ我慢できなくなって、僕は自分のズボンに手をかけた。 熱っぽい表情で荒い呼吸を繰り返していた佳主馬くんは、僕を見てこくりと唾を飲み込んだ。 僕のものは佳主馬くんの痴態によってすっかり勃ち上がっていた。 「痛くないようにするから…多分…」 佳主馬くんのそこはとろとろにとけているから大丈夫だとは思うけど、ゆっくりと腰を進める。 「平気…早く」 そんな僕の腕を小さな手で佳主馬くんが掴んでくる。 かなり濡れているから大丈夫だと思ったのに、思うように中へ入ることができない。 「…っう…く…」 佳主馬くんが眉根を寄せて苦しそうな顔をしているのでどうしようかと思っていると、僕の腕を掴んでいた手にさらに力が篭る。 「お兄さん…だ、だいじょうぶ…だから…ね…?」 僕は頷いて一気に腰を突き入れた。 897 名前:佳主馬にょた 4/5[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 21 08 10 ID ??? 「あ、あ、ああああっ!」 佳主馬くんの全身が強張り、結合部から赤いものが一筋流れ出た。 「は、入った…」 僕は肩で息をしながら、ゆっくりと腰を動かした。 「ん…、はあっ…や、やぁ…」 佳主馬くんは両腕で顔を覆いながらいやいやと首を振っているけど、僕の動きにあわせて腰が動いている。 汗で顔にはりついている長めの前髪を左右に分けると、普段あまり見えない佳主馬くんの右目を見ることができた。 苦しそうな、でもそれ以上に気持ちよさそうな、恍惚とした表情を浮かべている。 「イヤじゃ、ないよね?」 佳主馬くんのイヤは、気持ちいい、だよね? 「や、わ、わからな…っ…ん、あ、わかんなっ…!」 快楽でうまく舌が回らないようで、舌足らずな口調で答える佳主馬くん。 「ふぁっ…あ、あ、あ…ん」 だんだんと僕たちの動きは速くなり、動かすたびに結合した部分からいやらしい音が響く。 佳主馬くんの可愛い喘ぎ声を聞いていると頭が痺れそうで、僕はそう長くはもたないと感じていた。 「お兄さんっ…も、もう…ダメ…ぼく、もう…っ」 佳主馬くんも身をよじりながら限界をうったえてくる。 「お、おく…へ、ヘンなの…ヘンになっちゃ…」 「うんっ…僕も、もう…!」 僕は佳主馬くんの両肩を掴んで、その細い身体をぐっと布団に押し当て、深く突き上げた。 「あ、あ、や、ああああッ!!」 佳主馬くんが大きく仰け反り、僕を決して離すまいときつく締め上げてきた。 「くっ…う…」 僕は体中を何かが突き抜けていくような衝動を感じて頭の中が真っ白になり、 気がついたら佳主馬くんの中に欲望を放ってしまっていた。 「あっ…熱…」 898 名前:佳主馬にょた 5/5[sage] 投稿日:2009/09/14(月) 21 09 44 ID ??? まだびくびくと震えている佳主馬くんの身体から自分のものを引き抜くと どろりとした白いものに塗れていて、わずかに赤い血が付着している。 少し遅れてゆっくりと、僕の放ったものが佳主馬くんから流れ出てきた。 全てを吐き出してしまうと、自分がとんでもないことをしてしまったのでは今更思えてきた。 ほっぺにキスだけで鼻血を出していた自分が、佳主馬くんと…こ、こんな… 「はあ…あっ…は…」 佳主馬くんはまだ肩で荒い呼吸をしている。 初めてで夢中で突いてしまったが、佳主馬くんも初めてだったのに無理をさせてしまっただろうか。 「佳主馬くん、大丈夫…?」 心配になって聞くと、佳主馬くんは眉毛を下げてへへっと笑って見せた。 「へーき」 その笑顔があまりに可愛くて、僕は胸がぎゅっと締め付けられる感じがした。 「これでぼくが一歩リードだよね」 「へ?」 「ぼくもお兄さんのこと好きだよ」 「えっ」 「夏希姉ちゃんには渡さないから。覚悟して、お兄さん」 佳主馬くんがにっと笑って、また僕の心臓がぎゅっとなった。
https://w.atwiki.jp/swars/pages/35.html
300 名前:きもかず続き 1[sage] 投稿日:2009/08/28(金) 03 57 29 ID ??? 「……………最悪」 洗濯機の前で、僕は呟く。 脱衣場で、着ていたタンクトップを脱ぎ、目の前でそれを広げてみせる。 「あーあ…ちゃんと取れるかなコレ」 赤いタンクトップの所々に白い汚れが染み付いている。乾いたソレは若干黄色く、爪で掻けば表面がボロボロと剥げた。だけど、完全に取れるワケじゃない。…洗わない限りは。 「…最後まで処理させれば良かった」 洗面所で、水道の蛇口を捻る。タンクトップの汚れた部分を水に浸し、ふやけた汚れを指で擦りとる。水分を取り戻したソレが、少し滑りを取り戻し、水の中に溶けてゆく。 「…んー、こんなものかな」 水の滴るタンクトップをまた広げると、お腹の当たりの部分が集中して濡れている。 「まったく」 自分ので汚れたワケじゃないのに。 なんで他人にぶっかけられた精液の処理をしなきゃいけないんだ。 「あー、気持ち悪!」 力強くギュッと絞って、水気を取ったタンクトップを、洗濯機の中に放り込む。 ついでに穿いていたハーフパンツもトランクスごとずる、と下ろし、ぽいっと一緒に放り込んだ。 今洗濯機の中には僕の服しか入ってない。 てゆうか、他の誰かの服と一緒に洗うのは気が引ける。 一昔前のタイプの洗濯機の蓋を閉め、スイッチを押せば、自動的に水道から水が流れ、静寂だった室内にジャーッ、と音が響く。 水の流れる音を聞きながら、自分の二の腕に顔を近付け、身体の匂いを嗅いでみる。 …若干、唾くさい。 浴室の戸をがらりと引き中に入る。夏の夕方。適度な湿り気を持つ生温い温度が、生身の僕の体を包んでくる気がする。 「……………はぁ」 なんだ。今日もシャワーか。 今日は僕が一番風呂に入れるけれど、浴槽は使わない。シャワーの方が手っ取り早いというのもあるけど… 301 名前:きもかず続き 2[sage] 投稿日:2009/08/28(金) 03 59 57 ID ??? 今日の僕は、とても汚いから。 みんなが浸るものを、汚しちゃいけない。 少し熱めのシャワーを浴びながら目を閉じ、昼間の事を思い出す。 別に大したことじゃない。 他人の自慰を、手伝っただけ。 結局あの変態は、僕をイカせる事が出来なかった。 初めて他人に触らせたけれど、…全然気持ち良くなんかなかった。 ただ弄られているのを眺めていただけ。 一心不乱に僕をイカせようとする男を見て、ただ眉を寄せていただけ。 下手くそ、と呟けば大の男が子供みたいに涙を浮かべ、顔をくしゃくしゃに歪ました。 もっと上手に出来ないの?と問い掛ければうぅ、とかあぁ、とか呻くだけ。 ていうか痛い。力入れすぎ。 ところが、男の方は興奮してきたらしく、僕をオカズにしながら、自分のに手を伸ばして一生懸命しごいてた。 「……………」 無言のまま、おっ勃てたソレを軽く蹴ってやったら、悲鳴を上げながら射精しやがった。 びくびく腰を震わせ、僕に白濁を撒き散らす男の頭を思い切りひっぱたけばギャン!と鳴いた。…ちょっと可愛かったかな。 精液を引っ掛けられた足を見れば、たらりと白い汁が脛を伝う。 量少なくない?こんなんで子供作れんの? 顔を思い切り近付けて耳元でなじれば男の陰茎がピクリと反応をしめす。 …この変態。変態。変態。 何度も何度も男をそう呼んであげれば、涙を流して嬉しそうにまた自らオナニーを繰り返す。 変態は僕に精子をかけて、浅黒い肌を汚すのが好きみたい。 何度も何度もぶっかけられて、何度も何度も頭を小突いたりちんちん踏んだり。 そんな繰り返し。 「……馬鹿じゃないの」 冷静に考えたらそれに付き合う僕も馬鹿だけど、退屈してたからいいや。 それでもって、最後に宣言してやった。 302 名前:きもかず続き 3[sage] 投稿日:2009/08/28(金) 04 01 24 ID ??? 「………僕の勝ち」 敗者は、勝者の奴隷になるんだよ。 そういう約束でしょ? 男はハァハァ言いながらこくこく頷いた。 「じゃあホラ、アンタが汚したんだから綺麗にしてよ」 手始めに、自らが放った精液を舐めとらせる。ふくらはぎやお腹に舌を這わされる度に背筋がぞくぞくしたけど、黙って耐えた。代わりに身体中が唾でべとべとになったけど、精子まみれよりはいいや。 脱いでいたハーフパンツを穿き直し、タンクトップを見れば散った精子が若干生地に染み込んでいた。 …早く家に帰ろう。誰も帰ってこない内に。 …いい?僕がアンタを呼んだら、ちゃんとすぐ僕のところに来るんだよ。 そう約束して、別れた。 ……ゲームの中の話じゃない。現実の世界で、僕は王様になったみたいだ。 ただいまー!!と夏希姉ちゃんの元気な声が脱衣場からも聞こえた。シャツを着て外に出れば、帰ってきたみんなが玄関でどやどやと騒いでいた。 「佳主馬ぁ、ただいま。ちゃんと留守番しててくれた?」 「……みんなどこ行ってたの?」 「買い出しだよ。お前はまだ寝てたからな、起こすのも可哀想だからって聖美がな」 「外出るのあんた嫌がるから。どう?何か変わった事あった?」 少し考えたけど。 「………別にないよ」 お母さんと師匠に、嘘をついた。 …別に、あの人を庇ったワケじゃない。 ちょっと、面白くなりそうだったから。 夜。僕はまた納戸で寝る事にした。あなたもお兄ちゃんと一緒に寝たいのにねぇ、って母さんがお腹に向かって話しかけてた。 303 名前:きもかず続き4[sage] 投稿日:2009/08/28(金) 04 04 14 ID ??? タオルケット一枚持って。納戸の戸を閉め、自分だけの空間を作る。 「…………」 パソコンを開き、あの送られてきたメールを再び表示させる。メールにはURLが書かれているだけで、他には何もない。 「…………」 そのメールのアドレスに返信する。 カチャカチャとキーボードを鳴らし、文章を作る。 明日のお昼過ぎにあの廃屋に来て。 これだけ。送信。 「……ふー…」 キングカズマから送信しましたと伝えられる。僕の、OZの世界での姿。 「………」 僕とあの人しか知らない秘密。 秘密の、王様と下僕の関係。 「……13歳少年の持つ秘密じゃないね」 名前も知らない人と、男同士で何やってんだか。 あまりにも不健康な関係だよ。 カチ、とまたURLをクリックする。 あの写真のページが出てきた。 「…………」 あの男は、この写真の男の子達と僕とを重ねていたんだろうか。 写真の子達は相変わらず、男達との情交を楽しんでいる様に見える。 「でも、僕は違う」 口いっぱいに男性器を頬張る少年。 「僕はお前等とは違う…」 精子を胸に擦り付けられる少年。 「…………」 お尻に指を挿れられながら切なそうに眉を寄せる少年。 「………っ…」 卑猥な玩具を下にくわえさせられている少年。 「……馬っ鹿みたい」 そんな、嬉しそうにしちゃってさ。 だからあんな変態が生まれるんだよ。 調子に乗るんだ、ああいう馬鹿な大人が。 こんな風にするのを夢みてたくせに。 結局自分を慰めるのに精一杯な変態。 …結局、男の子一人犯せないくせに。 その事をさんざん、馬鹿にしてやる。 304 名前:きもかず続き5[sage] 投稿日:2009/08/28(金) 04 05 49 ID ??? 「あ…の、きました…」 おどおどと、背を丸めたあの男が寂れた一軒家の、例の一室へと足を踏み入れてくる。 「遅いよ待ちくたびれた」 既に部屋で待っていた僕の姿を見て、男の小さな目がまん丸に大きくなった。 「カ、カズマ君」 「…君付けはやめてよ馴れ馴れしい」 「カ、カズマさん……それ」 「ああコレ?」 僕がさっきそこで着替えた服。 白いシャツに、紺のショートパンツ。ショートパンツには、白い線が二本入っている。 「…体操服だけど」 「コ、コスプレェ??!」 「鼻息荒いよ。何着てたって別にいいでしょ?」 「っはぁはぁ…。で、でも、何でそんなの持ってんですか」 「寝間着代わりに持ってきてた。体操服なら、汚れてもいいから着替えたんだ」 持参したコーラのペットボトルを口に付けたまま喋る。 「…どうせコレ小学校のだし」 だらー、とどっかの誰かさんみたいに鼻血を足らす変態がそこにいた。 「ちょっとうわ…。分かってたけどホント変態なんだね、お兄さん」 「ハァハァ…」 既にジーパンの股部分が盛り上がってテントが出来てる。猫背な背中が更に丸まり、その姿が別の、別の何かに似ている… 「…あ、あれだアルマジロ」 「カ、カズマきゅーーんっ!!」 「うわぁ!!」 アルマジロが唇を尖らせながらこっちに向かって突進してきた! 305 名前:きもかず続き6[sage] 投稿日:2009/08/28(金) 04 08 42 ID ??? またどたん!と押し倒された。変態が僕に乗っかったまま体操服の匂いをくんくんと嗅ぎ出す。 「…重っ、どけてよ…!」 「くんかくんかやばいまじやばい」 ふがふが鼻を押し付けられた所が湿る感触がする。 ちょ、待ってよ頭が段々と下に動いている気がする…。 「いい匂いがするまじやばいー!」 「ひゃっ!?」 アルマジロもとい変態が、急にショートパンツを穿いた下半身に、頭をぐりぐりと埋めてきた! 「すーっ、はー!すーっ、はー!」 「……ちょ…嗅ぐな馬鹿ぁっ…!!」 更に顔を押し付けてきて、鼻を密着させたまま深呼吸を繰り返す。 ……なんか、股のあたりだけがなま暖かくて、湿ってて、変な感じがする…っ 無意識に足を閉じようとして、変態の顔を太ももで挟む形になってしまった。 フゴーッ!!と更に鼻息を荒くする変態。 「や、柔らかい、細い太ももまじやばい」 「っ!!口付けたまま、しゃ、喋るな!!」ぐいっ、と両手で変態の頭を押し上げるけど、なかなか離れてくれない。…仕方ない。 「……………警察呼ぶよ」 片手に持ってきていた携帯を見せればびくっ、と変態の動きが止まった。 警察呼ぶっていうか、警官……親戚にいるし。 …………まあこんな馬鹿げた恥ずかしい事、絶対誰にも言わないけど。 「よーし調子乗りやがって。離れろ」 やっぱり変態でも警察は怖いか。足で変態の肩をぐいぐいと蹴り押しやる。 「う、あのカズマきゅん」 「さんをつけてよ変態野郎」 「カズマさん、一つあの、お願いが」 「………………なに」 「…………後で体操服もらってもいいですか」 げし。変態野郎の顔面を運動靴を穿いた足で踏んづける。 「こ、これはこれで」 「……………」 そのままぐりぐりと顔面を踏みにじってやる。…ていうかなんで学校指定の運動靴なんか持ってきてんの母さん。用意良すぎだろ母さん。 「…別にいいよいらないし。いいから、離れて」 大人しくすっ、と立ち退く変態。物欲には素直なあたり流石だな変態。 「…え、えっと、それでどうすれば」 「……んー、どうしようかな。何して遊ぶ?」 寝たまま小首を傾げて聞けば、またのしかかろうとする変態の顔をびし、と蹴り大人しくさせる。 「DSでもする?」 「え、も、持ってきてません」 「…あんたバカァ?オタクの風上にも置けないね」 「面目ないでつ…」 307 名前:きもかず続き 7[sage] 投稿日:2009/08/28(金) 04 15 35 ID ??? 「じゃあ、そこに突っ立ってれば?」 ポカーン、とした変態なんて気にせず、持ってきた荷物からDSを取り出す。 「…………放置プレイ?」 沈黙の室内にゲーム音だけが鳴り響く。 寝転がったまま足を組み、ゲームに集中する僕。 「………(゜Д゜)」 「…………」 「………(・ω・`)」 「…………」 「………スミマセン、シコシコしててもいいですか…」 「したいの?」 「はちきれそうです…」 「ふーん」 片手でこいこい、と呼んでやる。何ですか、と僕の足前まで変態が近付いてきた。 「膝ついて座って」 足先で座る様に指示する。 「…はぁ…」 変態が座った気配がした。 「靴脱がして」 「へ?」 「いいから。靴脱がして」 変態が、そろそろと、慎重な程に靴を足から脱がしてゆく。 …ちなみに靴下は穿いていない。 「………ほら、手伝ってあげる」 「っんあ!?」 自由になった足で、変態の、局部をぐっ!と踏んづける。 「あんたみたいな人は足で充分でしょ?」 ジーパン越しに、固く膨らんだ変態自身の形を足で確かめる様にくっ、くっと軽く押してやる。 「ほふぉ…やばい、やばいですっ」 「へぇ?もうイキそうなの?」 今度は撫でる様に優しく、足裏全体で擦ってやる。 「フゥゥ!」 「ふふ、気持ちい?」 正直な反応に思わず笑ってしまった。 「気持ちいいんだ?」 「うぅ、はい」 「…ね、そんなに僕の事好き?」 「はい…」 「こんなに固くなっちゃう程、僕って、そんなにソソる?」 「はい…くっ」 「…………変態、やらしい奴。」 「や、やらしいのはっ」 「?」 「こ、こんな事出来ちゃうカズマきゅんだよぉ…」 「…………………」 ギュッ!!と指でテントを押し潰す。マゾっ気たっぷりな変態が呻いた。 続く
https://w.atwiki.jp/swars/pages/20.html
201 名前:わびなつ 1[sage] 投稿日:2009/08/17(月) 16 37 38 ID /d7EthwW 俺が、この夏に抱いてきた希望。 それは、大切なあの人の喜ぶ顔が見たいという願望。あの人の笑顔は、俺にとっては夏の太陽程の眩しさを持っている。 たった一人で、たった一人のために。 あの人の元を離れ、遠い遠いあの地で必死にやってきた。 やっと夏に来るあの日の前にその光を掴み取る事が出来た。 十年かかった。時が立ちすぎて、もう俺の居場所が無くなっていたなんて…その時の俺には、知るよしもなかった。 婆ちゃんが、俺を笑って迎え入れてくれると思っていたから。 婆ちゃんが、俺を認めてくれると思っていたんだ。 他の奴らなんかどうでもいい。ただ、婆ちゃんにだけは。……俺を見て欲しい。 わかって欲しかった。 「………あんだけ怒鳴り付けれた人間がよくもまぁ、糸の切れた人形みてぇになれるよな……」 もう二度と笑顔を作る事の無いその人の傍で、ただボソリと呟いた。 俺がここに戻って来た理由。 婆ちゃんに、怒鳴られるためじゃねぇ。 婆ちゃんに、刃を向けられるためじゃねぇ。 婆ちゃんを、失望させるためじゃねぇ。 婆ちゃんと…お別れするためでもねぇ。 ……………………祝福。 花束くらい、持ってくりゃ良かったんだ。202 名前:わびなつ 2[sage] 投稿日:2009/08/17(月) 16 42 14 ID /d7EthwW…今日はいろんな事がありすぎて、何が起きて何をしていたのか、ある程度落ち着いた今になって振り返ってみても、ほとんど覚えちゃいない。 他の奴らは、やれあれをしよう、これをしようと口々にしながらせかせかと足を動かしている。 どいつも自分にやるべき事を理解し、何をどうすればいいか考えながら、一生懸命役割を果たしているんだろう。 目的を失った俺は、奴らの中に入っていく気力もなかった。 ………婆ちゃんにたくさんの愛情を注いでもらっていた奴らの中に、俺が入っていけるワケねぇんだ。 「おじさん、やっぱりここにいたんだ」 襖の開ける音に気付き視線を動かせば、遺体の傍に座っていた俺を見つけ、笑顔を見せる夏希がいた。 「よぉ、夏希。どうした?」 「えへへ、ちょっとね」 白いポロシャツにチェックのスカート姿の夏希は、俺からの挨拶に答えつつ俺の隣に腰掛け、両膝を抱えこんだ。 「…他の奴らはどうしてる?」 「おじさんおばさん達は明日のお葬式の用意で大忙しよ。でもね、やらなきゃいけない事はもう大体済ましちゃってるんだ。」 「へぇ」 「私も手伝ってたんだけど人手は充分足りてるから、夜も遅いし部屋に戻りなさいっておばさん達に言われちゃった」 「ああ、そうか。そりゃ人数はいるんだから、粗方の仕事は手っ取り早く片付けられるよな…」 「もうっ他人事みたいに!おじさんにも手伝ってってちゃんと言ってたじゃない」 「ん?悪いな記憶に無い」 「もーっ!!」 夏希がぷぅっと頬を膨らませながら俺の肩を小突いた。思わず顔が笑ってしまう。203 名前:わびなつ 3[sage] 投稿日:2009/08/17(月) 16 44 45 ID /d7EthwW 「大体お前、彼氏はいいのか?他の男と密室で二人きりだって知ったらあいつ泣くぞ、多分」 「…二人きりじゃないじゃん」 夏希が婆ちゃんの方に視線を向ける。 つられて、俺も顔を前に向け婆ちゃんを見つめる。 安らかなその顔は、本当にただ、眠っているだけの様に見えた。 「…だから部屋に戻る前におばあちゃんに会いに来たの」 そうか、と一言だけ返す。正直、今は婆ちゃん以外の誰かが俺の傍にいるのが気に入らない。 婆ちゃんに愛されてきた人間。視界に入るだけで、ざわざわと頭の中が騒がしくなる。特に夏希、お前は特別なんじゃないか? 黒い瞳には太陽の光を反射している様に、目映い光が射し込んでいる。 その輝きを持った眼差しは、あの人のそれとよく似ていて。 ……………落ち着かない。足を何度も組み換え、出ていこうかとも思い腰に力を入れた時だった。 「…………おばあちゃんとの思い出、たくさんあるよ」 不意に夏希が口にした。なんだ?と聞き返す間も無くぽつりぽつりと夏希が続ける。 「……おばあちゃんから朝顔の柄のね、浴衣貰ったんだ。お祝いだって…嬉しかった」 「…………」 「それにね。みんなでご飯食べてる時もおばあちゃんが何か一言でも言えば、みんな一斉におばあちゃんの方を向くの。当主の威厳よね、凄いなぁ」 「…………」 「私、おばあちゃんの孫で良かった。じゃなきゃあんな素敵な人、滅多に出会いそうにないもの」 「…………」 「喜んで欲しかったの」 204 名前:わびなつ 4[sage] 投稿日:2009/08/17(月) 16 48 15 ID /d7EthwW いつの間にか、夏希の目には涙が浮かんでいた。滲んだ黒い瞳から、つぅっと一粒零れた。 「いろんな思い出、たくさんたくさんもらったの。たくさんたくさん、おばあちゃんにお礼がしたかったの」 表情を歪め、泣き崩れる夏希。手で何度も涙を拭うが、流れる涙に追い付けない。 ついには顔を両手で覆い、嗚咽を漏らす。 ………健二君とかいったか。あいつなら、夏希の涙を止める術を知っているかもしれないが…。 俺にはどうする事も出来ない。 頭を撫でてやる?手を繋いでやる?適当な事を言って慰める? 俺らしくねぇよな、そんなの。 「…………っだけど、良かった…」 夏希が顔を上げ、俺を潤んだ瞳で見つめる。その瞳には、白い顔をした俺の姿が映っていた。 「おじさんが、ここに戻って来てくれて」 頭の中に、夏希のその言葉が響く。胸が何か、どす黒いものに染まっていくのが分かる。 「なんでだ」 「えっ?」 考えるより先に、自然と口にしてしまった。しまった、と思う。疑問を口に出してしまえば、抑えられていた感情が体の奥底から溢れかえってしまうから。 考えないようにしていた。他人がいる前で口にするなんてもっての他だ。頭の中を空にしていなければ耐えられそうにない、その感情。 特に夏希、お前だけには知られたくない。 205 名前:わびなつ 5[sage] 投稿日:2009/08/17(月) 16 51 27 ID /d7EthwW 「俺が戻って来て何が良かったんだよ」 勝手に唇が動いてしまう。止めようと思っても、止まらない。体もまるで動かない。 力が入らない。 「俺の居場所なんてどこにも無かったじゃねえか」 夏希は呆然としたまま、こちらを見ている。 「俺見て婆ちゃんが喜んでたかよ」 流していた涙は既に止まっている。 「他の連中なんか、明らかに俺を疎ましがってたじゃねぇか」 おじさん、と夏希が小さく呟く。 「婆ちゃん殺したの、殆ど俺のせいじゃねぇか!!」 俺は怒鳴り散らした。夏希が怯えているのが分かる。でも、止められそうにない。 「夏希」 名前を呼ばれ、夏希の肩がびくりと揺れた。 「夏希」 手を伸ばそうとすれば、夏希は座ったまま後退り、俺から離れようとする。 逃げた? こいつ………俺から逃げんのか? 「おいっ、待てっ!!」 「痛っ!!」 がしっ、と夏希の白い腕を掴み寄せる。 腕の力の加減が効かない。みるみる打ちに、掴んだ部分が指の形に赤くなってゆく。 206 名前:わびなつ 6[sage] 投稿日:2009/08/17(月) 16 52 39 ID /d7EthwW 「おじさん、待って、落ち着いて」 「夏希、夏希お前だけなんだ」 「ねぇ痛いよ、手を離して…」 「お前、俺見付けた時すぐ駆け寄って来てくれたじゃねぇか」 「…おじさっ…!!」 体制を変え、そのまま夏希を押し倒す。その上に覆い被されば、夏希の顔がすぐ傍にある。 「っひ!!」 涙の後が残る頬に、べろりと舌を這わす。 「何するの…?ちょっと待って!!」 「受け入れてくれんの、お前だけなんだよ」「嫌!!」 「…黙ってろ」 「っ…………!」 騒がれてしまえば聞き付けた誰かがすぐここに来る。片手で夏希の口を塞ぎ黙らせる。 空いた片手で夏希の腕を抑え付ければ、夏希の細い筋肉に力が入っているのが分かった。それでももがく夏希に、もう一度顔を寄せ囁く。 「寂しいんだよ」 ぴく、と一瞬、夏希の抵抗が止んだ。 「………寂しいんだ」207 名前:わびなつ 7[sage] 投稿日:2009/08/17(月) 16 57 13 ID /d7EthwW もう一度頬を舐めあげれば、涙のしょっぱい味と、別の何か粉っぽい味がした。 「………お前化粧してんのか?まだ子供のくせに、色気づいてんなぁ。」 「…………」 抵抗を無くした夏希の腕から手を離し、服の中に手を差し入れ、細いなよやかな体を好きに触る。さらさらとした感触は、夏希がこの状況においても、まったく汗などかいていない事を俺に教えてくれる。 「ま、乳はでっかくなったけど」 夏希の胸に手をやれば、刺繍の施されたブラの感触と、その下の乳房のやわらかさが伝わってくる。 「………んん…」 夏希の耐える声が漏れる。 ブラごと乳を撫でまわせば、ブラも動いて邪魔をする。やっぱりこれは邪魔だ。 どうやらフロントにホックが付いているタイプのモノだ。なんとか片手でホックをぷち、と外し、邪魔なカップを脇の方にやる。 「……………!」 ブラに保護されていた乳頭が布に擦られ刺激され、ぽつ、と立っている。 「…ん、んん!!」 首を横に振り乱し、夏希が止めて、と目で訴える。散らばった黒く長い髪が肌の白さをより引き立たせる。 差し込んだ手で生乳を掴む。むにっ、と柔らかい乳房は、汗ばんだ俺の手に吸い付き、指を沈めた部分に合わせて形をかえてゆく。 「…んっ、くっ………」 夏希の顔にキスの雨を降らしてゆけば、閉じられた瞼の下から、じわりとまた涙が滲んでゆく。またそれはぽろ、と横に伝い零れた。 208 名前:わびなつ 8[sage] 投稿日:2009/08/17(月) 17 00 00 ID /d7EthwW 「んぅっ!」 頭を胸の位置に下げ、片方の乳に服越しに吸い付いた。乳房の先を大きく頬張り、舌を使い唾液を染み込ませてゆく。 「…んふ、んっ………んん…」 濡れてゆく生地に舌を這わせ、押し付ける。すればぴったりと引っ付いた生地に乳首の形が尚更浮き出て輪郭を露にする。 はぁっ、と熱を帯びた息を胸先にかければ、びくん、と夏希の体が反応し、乳房が上下にふる、と揺れた。 「なぁ夏希、もうあの彼氏とはヤッたのか」 口を塞いでいるんだ。返答は期待してない。ただ夏希は首を横に振るだけだ。 それが、問いに対するものなのか、それともこの行為に対してなのか。 「まぁ、どうでもいいけど」 膝を夏希の股に滑らせる。ぐいっ、と夏希の股関を膝で擦る。夏希の伸ばした膝がびくっと跳ねる。 掴んだ手で乳を揉みしだきながら、開いた襟元から露出している座骨に唇が吸い付く。 その時だった。 「…………」 夏希の唇が俺の手の下ではっきりと動いた。「………なんだ?」 この様子じゃ、叫ぶ気力も無さそうだ。 手の平をそっと口から離してやる。 「………もうやめて」 夏希が息を上げながら強い口調で言い放つ。 「今更?…いいじゃねぇか俺の事好きだったんだろ?」 「やめて!…何考えてるのよ、おばあちゃんの目の前で!!」209 名前:わびなつ 9[sage] 投稿日:2009/08/17(月) 17 02 29 ID /d7EthwW 瞬間、俺の視界が真っ白になった。組み敷いた夏希も見えない。何も聞こえてこない。別の世界に連れて来られた様な気がした。 不思議で、頭だけを動かした。 …………横たわった婆ちゃんが、こちらに顔を向け、あの時と同じ視線を寄越していた。俺の方を、何か言いたげな表情で。何も口にせずに。 「………………………婆、ちゃん」 信じられない。蛇に睨まれた蛙の様に、まったく体が動かない。金縛り、そうとも言える。婆ちゃんが目を開けるのを望んでいたのに、胸には悲しみだけが拡がった。 「おじさん、わたしね」 はっ、と現実に引き戻される。婆ちゃんは顔を上に向けたまま、目を閉じ続けている。 視線を下に向ければ夏希の顔がある。 「私、ここに来たのはね、おばあちゃんに話したい事があったからなの」 組み敷かれているにも関わらず、先程まで凌辱されていたにも関わらず、いつもの黒く澄んだ瞳があった。 「これは、おばあちゃんにも、……おじさんにも伝えていなかった事」 その瞳に見詰められ、言葉が出ない。 「私、健二君の事が好きなの」 210 名前:わびなつ 10[sage] 投稿日:2009/08/17(月) 17 04 58 ID /d7EthwW 「……………」 「おばあちゃんが生きてる内には、芽生えてはいなかった感情。……だから、おばあちゃんに、伝えられなかったから」 「……………」 「それを伝えに、この部屋に来たの」 「…………」 「今…今私が一番好きな人は、…健二君なの」 「…………」 「だから、おじさん。おじさんには私抱かれない」 「…………」 「…淋しいかもしれないけど、ごめんなさい」 「…………」 何も……思い浮かばない。何も思い付かない。何も…考えられない。 ぽた、と夏希の頬に雫が落ちる。 夏希の涙とは違う。俺の流した涙だ。 今更気付いた。 俺は………泣いているのか。 なにを…………やってるんだ。 「だけど、おじさん」 夏希が、柔らかな声色で俺の名を呼ぶ。 「おじさんが一番好きなのは、おばあちゃんよね?」 夏希の、あの日射しを移したような光を宿した瞳に、涙を流す俺が映っている。 「…おじさんにもね、伝えていない事があるの」 211 名前:わびなつ 11[sage] 投稿日:2009/08/17(月) 17 08 51 ID /d7EthwW その柔らかく、真っ直ぐなその瞳は。 「おばあちゃんはね」 俺の大好きなあの人と同じものだ。 「おじさんの事、本当に大好きだったのよ」 「………………っく…」 嗚咽が漏れる。 「だけど、おばあちゃん、その事おじさんに喋れなかった。おじさんも、おばあちゃんに言えなかった」 「……あ、……ああっ……」 「寂しすぎるから、そんなの」 夏希と、あの人の姿が重なる。 「……泣いていいんだよ。今だけ、私の胸で良ければ、…………必要として」 「……………っうあああああ!!」 夏希の胸にすがり付く。恥も忘れ、ただ大声で泣きじゃくる。 子供の頃だったら。こんな時。 大声をあげて泣いている俺の声を聞き付けて、早足で婆ちゃんが俺の傍に駆け寄ってきてくれた。 泣いている俺を胸に抱いて、優しい言葉をかけてくれる。 泣くんじゃない、男の子だろう? そう言ってくれれば、俺はすぐ泣き止んだ。……でも婆ちゃん、すまない。 今は、今だけは。許してくれ。 212 名前:わびなつ 12[sage] 投稿日:2009/08/17(月) 17 12 52 ID /d7EthwW 「ぁぁぁぁ、うぁぁぁぁっ…!」 夏希の手が、俺の頬に添えられる。泣いていい、と小さく頷く。まるで婆ちゃんにそう言われている様に感じた。 なぁ、聞こえてんだろ、婆ちゃん。 俺、こんなに泣いてんだ。だから、今すぐ、………目を開けてくれ。 まだ話したい事があるんだ。 謝らなきゃいけないんだ。 感謝の言葉も伝えたいんだ。 生きていてくれたら。例え、足腰も弱くなって、立ち上がるのも大変だったとしても。 ───それなら、俺がその手を取って。 ずっと傍に、いるつもりだった。 夏希の胸に、いくつもの染みが出来る。 熱い涙は、止まらなかった。 夏希の腕が、俺の頭を抱いた。 頭の上から、静かに泣く夏希の声がする。 その泣き声は、夏希の中の、何よりも綺麗な声なんだな、と頭の片隅で思っていた。 213 名前:わびなつ 後日談[sage] 投稿日:2009/08/17(月) 17 15 26 ID /d7EthwW きっとこれはただの後日談。 お葬式の会場に、侘助さんの姿はありませんでした。 やっぱり、罪の意識が強いのか。悲しみの顔を見せたくないのか。 確か、昨日のお通夜にはいたと思うけれど…でも誰も話しかけれませんでした。 どんな言葉をかければいいのか、皆分からなかったのです。 出棺の時、朝顔の浴衣を羽織った夏希先輩が、下駄をカラコロ鳴らしながら走りにくそうに駆け寄って来ました。 「待って!!」 「な、夏希先輩どうしたんですか?」 「あのね、健二君……」 はぁはぁと息を切らす夏希先輩のその後ろに、みんなが一斉に顔を向けます。 栄お婆ちゃんの棺に蓋を締めようとしたまま、おじさん達がぱちくりと目をはためかせました。 「…………侘助」 「よぉ、悪いな」 ばさ、と手にした花束を肩に掲げた、侘助おじさんがいました。 大きな向日葵を何本もまとめて作られた花束は、侘助さんの色の濃いシャツに、よく映えていました。 「ああ、健二君」 僕の姿を見付けると手を上げ、頭を下げてくれました。 「……夏希の事、よろしく頼むぜ」 「えっ………!!」 後ろでウヒョー!と歓声が上がります。僕は、恥ずかしかったけど。 「はいっ!!よろしくお願いします!」 大きな声で、空にも聞こえる様に答えました。 「ああ。お前ならできるよ」 にっ、と笑う侘助おじさんがその後に胸が小さいが悪く思わないでくれ、と続けると夏希先輩がもうっ!とおじさんの背中を叩きました。 214 名前:わびなつ 後日談 2[sage] 投稿日:2009/08/17(月) 17 17 28 ID /d7EthwW そして侘助おじさんが、おばあちゃんの棺の元へ向かいます。 侘助おじさんの頭のすぐ横に向日葵の花が合って。その後ろ姿はまるで、侘助おじさんが向日葵を抱き締めている様にも見えました。 ***************** 「………婆ちゃん、待たせたな」 お祭り騒ぎでみんなに見送られるなんて、ほんと婆ちゃんらしいな。 抱えた向日葵を、婆ちゃんの胸の上に置く。 今の俺に出来ること。 何もかもが遅すぎて。 侘びの言葉も。 感謝の言葉も。 もう二度と、伝えられないというのなら。 僕から。 貴方に。 祝福の意も込めて。 ……………せめて最後に、花束を。 おしまい
https://w.atwiki.jp/swars/pages/14.html
28 名前:しょたほも注意 1[sage] 投稿日:2009/08/13(木) 00 16 11 ID AfsI1WYl 「うう…」 寝床に入って数時間、あまりにも寝苦しくて目が醒めた。寝間着が汗によってじっとりと湿って、素肌にまとわりつく。携帯を開けば時計は午前2時を表示していた。 クーラーのない真夏の夜の、生温い室温は僕の体温と同じかそれ以上に感じ取れた。 今年最高の真夏日。田舎は涼しいものだとはいうけれど、普段は冷房の効いた部屋でしか寝起きをしない人間にとって、開け放した襖から時たま入る緩やかな風は風流を感じさせる意外、あまり意味を持たないものだった。 「み……水……」 襟元をパタつかせ、汗で張り付いた前髪を掻き分けながら部屋を出る。 「勝手に飲んでも大丈夫かな…」 冷蔵庫に入っていた麦茶を頂く。喉を充分に潤せば、反して今度はトイレに行きたくなってきた。 家の中からは何の物音もしない。それぞれの寝室でみんな寝息を立てているんだろう。 外からの光でうっすらと明るい室内を慎重に歩んでいく。部屋が多い分、誰がどこで寝ているか分からない。もしも寝ている誰かを起こしてしまったら申し訳ない。 トイレに行くまでの途中、カズマ君の部屋の戸から光が漏れているのに気付いた。 「(まだ起きてる…?)」 隙間から見える光は、明々とした光ではなくほの暗い程度の僅かな光。正体はパソコンモニターの明かりなのだとすぐ気付いた。29 名前:しょたほも注意 2[sage] 投稿日:2009/08/13(木) 00 19 16 ID AfsI1WYl 「部屋の明かりつけないと目ぇ悪くなるよ…」カズマ君の、OZの世界でのもう一人の自分。キングカズマ。世界的チャンプである彼の、真剣な表情でキーボードを叩く姿が勝手に頭の中に浮かんできた。 用を足し、もと来た廊下を戻っていく。 ふと足を止め、カズマ君の納戸に近寄っていく。 「別に、お兄さんぶりたいワケじゃないけど…」 子供はこんな時間まで夜更かししちゃ駄目だよ。 パソコンの画面を見る時は部屋を明るくしましょう。 軽く注意するつもりで、引き戸に手をかける。「………あれ」 いつもの、キーボードを忙しく叩く音が聞こえない。 「つけっぱなしで寝てんのかな…」 なら起こさないようにと、そろそろと戸を引いた。 最初に目に飛び込んで来たのは、やはりカズマ君の後ろ姿だった。猫背を更に丸め、パソコンを食い入る様に見つめている。 ただ少し様子がおかしかった。肩に異様に力が入っているように見えた。右手はマウスに添えたまま、動かない。左手は足の間に吸い込まれていて、腕が小刻みに小さく動いてる気がする…。 パソコンから発するカリカリという音と共にかすかに、少年の上擦った、荒い息遣いが聞こえる。汗ばんだ細いうなじに、黒い髪が張り付いているのが見える。30 名前:しょたほも注意 3[sage] 投稿日:2009/08/13(木) 00 21 12 ID AfsI1WYl 「…………っは、はぁっ…」 タンクトップの裾は胸下まで引き上げられており、腰の、少し反った背骨の形がみえた。それは小さなお尻の窪みへと続き、足首までずりさげられたハーフパンツを小刻みに揺らしながら、カズマ君は─────… 「…っエェッ!?」 「ッ!?」 思わず驚きの声を上げた僕に気付き、最中だったカズマ君がヘッドホンを外しながら大げさなくらいに振り返った。 お互いにお互いの姿を凝視する。 …………………間。 「っうぁぁぁぁッッッ!!!」 「すっ!すすすいませんでしたー!!」 ピシャッ!!と勢いよく戸を締め、急いで僕と彼の間に壁を作る。 なんてこった。なんてこった。なんてこったなんてこった。 見てはいけないモノを見てしまった。やってはいけないコトをしてしまった。 数学以外にはあまりにも鈍感な頭にガツンと鈍い痛みが走った。 先程まで快感に酔いしれてたであろう彼に、一気に絶望の色を落としたのは自分だ。 ああなんで俺いっつもこんなんなんだろう、出会って数日の人間のプライベートな空間に首突っ込むなって、っていうか察しろよ自分、と次々に戸を開けてしまった後悔が押し寄せてくる。 どう言い訳しようかと思考を巡らせている僕に、壁の向こうから声が聞こえた。31 名前:しょたほも注意4[sage] 投稿日:2009/08/13(木) 00 24 03 ID AfsI1WYl 「…………何か用?」 焦りを隠そうとしているのか、彼はいつもの変声前の高い子供の声よりも、若干低い声色だった。 「よ、よよよっ用ってワケじゃないけどっ」「なら何…?」 「あ、明かりがついてたから!パソコンつけたまま寝てたんならそりゃ良くないなーって!」 「…余計なお世話だよね」 「ごめんっ!わざとじゃないんだっっ!ほんと偶然なんだよ!!」 「…………………」 嘘と沈黙。静止した闇の中で。 怖い。怖すぎるよ無言は。こんな時に栄おばあちゃんのあの沈黙を思い出していた。だってなんか緊張するんだよあれ。いや、今回はそれより断然マズイ状況で…… たら。 一気に興奮してしまったせいか、いつもの鼻血がたらりと慕った。一気に顎まで垂れてゆく。 ここでもしも第三者が居たとしたら、鼻血をだらだらと流す僕を見てどう思うだろう。 年下の男の子のオナニーを覗きみて興奮する男子高校生。そこから弾き出される答えは。 …………あのラヴマシーンの事件よりも世間体や人間的に痛ましい誤解が出来てしまう!! 「……ねえ、まだ外にいる?」 「……へっ」 「いるなら、話がある。……入ってきていいよ」 ………………………え。 意外な答えが返ってきた。 33 名前:しょたほも注意 5[sage] 投稿日:2009/08/13(木) 00 28 20 ID AfsI1WYl 部屋の中。先刻まで小さな体を快楽に浸していた彼のいる部屋。 脳裏に焼き付いたカズマ君の、ほの暗い部屋での乱れた姿と呼吸が思い出される。記憶の中で、ハーフパンツの引っ掛かった褐色の生足が、やけに生々しく描かれた。 「……………あっ」 思わず、前屈みになってしまう僕。え、いや、ホントこれじゃ言い訳出来ない状況になってしまうよ?ちょっと待ってよ。落ち着こうよ僕。 「………なにモタモタしてんの?早く入りなよ」 扉の向こうから声が掛かる。少なからずまだ興奮の色が見えるボーイソプラノが僕の耳に入った。 逃げられない。よりによって体が反応してるこの時に。てか何考えてんだ僕の身体!!何考えてんだカズマ君! 「…………ぉ、お邪魔しま~す…」 覚悟を決め中に入り、最後にたん、と引き戸を閉める。背中は戸に張り付けたまま若干引き腰に、カズマ君を見やる。 カズマ君はズボンを履き直しており(当たり前か)折り曲げた片足の膝に顎を乗せてこちらを向いて座っていた。 見つめる、とゆうよりはジロリと睨み付ける様な視線をこっちによこしていた。 「座って」 視線だけを動かして僕を座るよう促す。 そろそろと動いて、適当な場所に正座する。「鼻血出てるよ」 「あ、ありがとう…」 ティッシュを投げて寄越してくれた。 「………………」 「………………」 パソコンの光だけが納戸の中を照している。薄暗く、狭い室内に、二人だけ。34 名前:しょたほも注意 6[sage] 投稿日:2009/08/13(木) 00 33 09 ID AfsI1WYl 「………は、話って?」沈黙に耐えきれず、僕から話題を切り出す。 「……さっきの事、誰にも言わないで」 「も、勿論!!」 「忘れろ…なんて無理な話だと思うから」 「だ、だよね」 「……………」 「き、気にする事ないよ!誰でもする事だよ、恥ずかしがる必要もない!」 「…………誰でも」 「そうだよ、誰でもだよ!!」 「…お兄さんも?」 「へ?」 「…言い訳みたいで好きじゃないけど、一応話しとく」 そう言ってカズマ君はくるりと向きを変え、パソコンをカチカチといじりはじめた。 「…………」 何をどうすればどう転んでいくのか。全く予想が付かない。カズマ君の頭の中が全く読めない。 「これ、さっきまで見てたやつ」 「へっ」 パソコンを開いたまま胸の前に持って振り返る。液晶に映し出されていたのは。 「……………………………………金髪」 白人の男性女性が絡んでいる無修正の写真のデータが、いくつも添付されていたメール。内容的に、中学生には見せちゃいけないモノだと思う。刺したティッシュの鼻栓に一層血が染みた。 文章はたった一行だけ、“ぷれぜんとふぉーゆー”と書かれていた。 「OZ経由で届いて来たんだ。差出人は、…………陣内侘助」 「わ、侘助おじさん?」 「故意か事故か分かんないけど……とりあえず、アイツからこのメールが届いたんだ。」「え…」35 名前:しょたほも注意 7[sage] 投稿日:2009/08/13(木) 00 34 20 ID AfsI1WYl だからどう、と言いかけた時、気付いた。 このエロ画像は自分が集めたものじゃない。自分は、こんなもの集めてない。 偶然、拾っただけ。勘違いするな。 少年の、精一杯の自己防衛だった。 もう現場を見られてしまっているから、もう意味ないかもしれないけど、という諦めの意思も含めて。 「…………恥ずかしい?」 「………っえ、」 「恥ずかしいよね、あんなの他人に見られるなんてさ」 「………………」 顔を赤くして俯いてしまった。でも、なんとなく気持ちは分かる。 「ホント。誰にも言わないよ。忘れるのは無理だってカズマ君は言ったけど…カズマ君が嫌なら、忘れる努力をするよ」 「………ホントに?」 「約束だよ」 …おお。なんか、普通の兄弟の持つ様な雰囲気が部屋に流れている。さっきまで沈黙が痛かった場所とは思えない。これならカズマ君と肩を組んで歌を唄える程のさわやかさで、この部屋を後に出来る。よくやりました僕!! 「………でもお兄さん、一ついい?」 「なんだい?何でもお兄さんに聞いていいよ」 「…………さっきから、なんでチンコたててんの?」 アラララララララーイ!!後半に続く
https://w.atwiki.jp/swars/pages/76.html
738 名前:夏戦争・続(ほぼ非エロ)[] 投稿日:2009/09/14(月) 16 43 47 ID bCXoDL68 そういったとたん、健二の脈が下がり始めた 「ダメッ!それ以上喋っちゃ!」 その心配は、必要なかった。 健二の意識が遠のき始めた もう、それは、近づているのかもしれない 「健二、男だろ!しっかりしろ!!」 「夏希を、おいて先に行くつもり?」 親戚一同からの励ましもむなしく、完全に意識がなくなった 「だめだ!瞳孔が開きかけてる!」 万作から悲痛な声が上がる その時____ 「夏希!」 誰かと思い振り返ると、そこには真琴がいた。 右手に包帯を巻いてかなり焦っている様子だった 「真琴、どうしたの?その手・・」 「いいから、早く来て!!」 「でも、健二君が__」 「いいから早く来る!!!」 夏希は、真琴の剣幕に、驚きつつ健二のそばを離れた! (まっててね・・・) そう、心で思いつつ真琴について行った。 そこは陣内家の屋敷の庭のある一角だった 「ねぇ、真琴。こんなところに連れてきて、なにするつもり?」 「今から・・健二君を助る。」 739 名前:夏戦争・続(ほぼ非エロ)[] 投稿日:2009/09/14(月) 17 11 01 ID bCXoDL68 夏希は、真琴のいってることの意味を理解することができなかった。 「へぇ?」 「だから、健二君を助けるの!」 「で・・でも、どうやって?なんでここなの?」 真琴は夏樹の質問を無視し、おもむろに包帯ほどき始めた。 「え・・なんで・・・・?」 そこには、6割方消えた、真琴の右腕だった。 しかも傷口からどんどん真琴の体が光の雫となって消えていた 「私は、未来から来たの。」 「へぇ・・・?」 「私のいる時代は、{タイムリープ}と言って時間を自由に行き来できる装置が開発されているの、私はそれでここに来た」 真琴に言ってることは、信じられないが真琴の顔は真剣だ 「それで・・・私は何を・・?」 「手、貸して!」 おずおずと、手を差し出すと真琴はいきなり痛いくらい夏希の手を握る 「真琴・・・・手、痛い」 「我慢して」 30秒ほどすると真琴が手を離した。 すると、驚くことに夏樹の手の平に{01}といった形をしたあざができた 「これで、夏希は時間を飛ぶことができる」 「え・・・・どうゆうのこと?」 「いい?夏希は、これから過去に戻って健二君を助けるの・・、といっても、夏希は何もしなくていいの。 普通に、過ごしていれば、健二君は死ぬことはないんだから」 そこまで言うと、息を吸い込み、真琴がまたしゃべりだした 「私は、過去を変えすぎた・・・。過去を、変えすぎてしまうと未来の人が消えてしまうことがあるの。そして、私は今ここで消えようとしてる。」 「・・・・」 確かに、真琴の言う通りもはや右腕だけではなく体の7割が消えていた 「だから夏希!健二君を助けてあげて。」 夏希は、決心した 「わかった」 真琴は、安心したように、座り込んだ・・といっても下半身はもう消えて見えなくなっているのだが・・ 「たぶん、過去に戻ると、夏希の記憶からは、私は消えると思う。」 「え・・」 「でも、大丈夫きっとまた会えるから・・」 「ホント?絶対だよ?」 「うん・・・じゃあまたね・・・」 「ちょっと待って、どうすれば戻れるのよ!!」 「あ、わす・・・・」 そこで、真琴の姿は完全に消えた 746 名前:夏戦争・続(ほぼ非エロ)[] 投稿日:2009/09/16(水) 16 23 05 ID M6P1zxdn 蝉の声が懐かしくなる10月半ば―― 夏希は川面に映るきれいな夕日を見ていた あの後、健二は息を引き取り旅だっていった・・ 健二の葬式には陣内家一同が参列しめやかに行われた この一カ月、夏希は変わってしまった 太陽のような笑顔は身をひそめ、らしくない暗い顔ばかりしていた 理由は、健二の死ではなく真琴の致命的など忘れでもなく健二を信じれなかったことだった 夏希が、あの時点で、健二を信じていればこんなことにはならなかった 後悔ばかりが胸に浮かぶ・・・・ 過去に戻る方法も一応自分なりに考えてやってみたが結果は今が物語っていた 752 名前:夏戦争・続(ほぼ非エロ)[] 投稿日:2009/09/17(木) 17 00 24 ID 6RfVz2Sw「帰ろ・・・」 夏希は、家に向かった 数年前から変わらない帰り道・・・ 変わったと言えば・・ 目から自然とあふれる涙・・・今日で3回目だ・・ 2年前はこの涙を止めてくれた人はもう… 健二への未練がまた、あふれ出す… それと、夏希は真琴のことを考えた 彼女は、自分は未来から来たと言ったがホントなのだろうか? 真琴が光となって消えたのは、悪い夢ではないだろうか? しかし、夢ではなかった 真琴は夏休みが終わっても大学には来ないし、夏希の手には謎のアザが残っていた 真琴・・・・ 河原では子供たちが水着姿で川に飛び込んでいる 夏希の頭に健二が浮かび、真琴が浮かび・・・・ その時だった 夏希の頭に奇跡のような考えが浮かんだ! 871 名前:夏戦争・続(ほぼ非エロ)[] 投稿日:2009/09/24(木) 17 18 56 ID dGIbkVXC インフルにかかってしまいました 待っていた人(おそらくいないが)は、スイマセン・・ では、続きをどうぞ 夏希は苔のはりついた石に足を滑らせしたたか尾 #39606;骨を打ちつけた 「い、いったぁ~い・・・」 河原で子供たちが大笑いをしている まあ、大の大人が川で滑ったら笑われるのも仕方がないかな? そんなことを考えながら夏希は河原に上がった 「どうしよ・・・」 夏希は小さくつぶやきながら、手のひらのあざを見る それは、1か月前と相変わらず01と表示されていた 夏希は手のひらを頭に当て健二が亡くなってからの日課のような事を始めた (もどれ・・・・もどれ・・・) 何度もやっていて、結果は分かっているのだが思わずやってしまう そのたびに、健二との日々を思い出し涙があふれてくる しかし、いつもとは何かが違うような気がした。 何かしなければ・・・今何かをしなければ本当に、大切なものを本当に失ってしまう気がした 夏希はいてもたってもいられず川に向かって走り出した 戻れ・・・・ 必死に走りながら健二のことを思う しかし、目の前は変わってはいなかった 戻れ・・・・! どこか・・・どこか近くで、空気が乱れるような・・そんな音が聞こえたような気がした 戻れ・・・ 目を開けると川と陸の境の2mほど上に陽炎のような空気の乱れのような穴が見えた気がした 夏希は、突然の出来事に驚きつつも覚悟を決めた 「いいいいっっけけけぇぇぇぇーーーーーーーー」 渾身の力をこめ大きく地面をけり上げた。 880 名前:夏戦争×時駆少女[] 投稿日:2009/09/25(金) 16 53 25 ID f/lH1NV7 こっちの方がふさわしい気がするんで変えました では、続きでござんす ―――――――――・・・ どこかで音が聞こえる・・・・・聞き慣れた・・・何の音だろう そこで夏希は、ハッと目を覚ました 「ここは・・・・あれ?私の部屋?」 なぜだろう・・・確かに夏希は河原にいたのだが・・・・・ 川に飛び込んでから一体自分はどうしたのだろう そう訝りながら部屋を見渡すとあることに気がついた 「あ・・・あれ?」 10月の柴犬のはずのカレンダーが、7月のチワワに戻っていた (これって・・・・過去に戻れたの!?) そう思いつつ音の発信場所を探る やっと見つけた・・・携帯電話だ・・・ メールを夏希のアバターナツキが開く 「何かありました!?電車来ちゃいますよ?」 見覚えのあるメールには月の胸が躍った (戻れたんだ・・・本当に・・・) 実感がじわじわと押し寄せる しばらくしてから、夏希は急いで着替えを済まし駅へ向かった 夏希は走った・・・愛しい、小磯健二の顔を一秒でも早く見たくて・・ 急いで駅に滑り込み健二を探す 見当たらない・・・・前はこの辺にいたのに・・・・ 夏希の心に不安が立ち込める・・しかし―――― 「夏希先輩?」 881 名前:夏戦争×時駆少女[] 投稿日:2009/09/25(金) 17 07 50 ID f/lH1NV7 振り向いた先には・・・この2ヵ月半ずっと胸に思い浮かべていた人物の、どこか間の抜けた顔があった 「先輩どうしたんですか?電車行っちゃいま・・うわっ」 夏希は夢中で健二の胸に飛び込んだ。 健二は突然の出来事に驚き・・・そして、急に泣きだした夏希に2度びっくりし・・・ 「あ・・・ごめん」 「い、いえ、どういたしまして」 しばらくし、落ち着いた夏希が健二の顔を見上げる そして、夏希は背伸びをして健二の口に軽くキスをした 「な・・夏希先輩!?い、一体何かありました」 急に、泣きだしキスをしてきた彼女にどきまきしながら健二が言う 「何でもない」 夏希は、健二に笑顔を見せた。 そういえば、笑うなど何か月振りだろう これもそれも、最後の希望を託してくれた・・・ 「真琴・・・ありがとう・・・・」 「へぇ?真琴・・ッテ誰ですか?」 健二が聞いた。何をとぼけたことを言ってるんだと思いながら 「そりゃ・・・・あれ、誰だっけ?」 「ホントに大丈夫ですか?どこか悪いところでも」 「何でもいいでしょ…あ、電車来たよ。乗ろっ?」 「はい」 真琴・・・・誰だっけ…さっきまで覚えてたはずなのだが・・・てか、何私泣いてたんだろう? あれ?なんか悪い夢でも見たのかな?なんか大事なことを忘れていくような・・・ それでもいいと夏希は思った。 また・・・いつか思い出せる気がするから それに、今は健二がいる 今は、健二さえいれば何もいらないそう思える夏希であった ―――完―――
https://w.atwiki.jp/swars/pages/95.html
642 名前:姓名判断をしよう!(健二×夏希)1[sage] 投稿日:2009/09/07(月) 00 47 04 ID S+LP+DE6 とりあえず、エロは他の人に任せて、場つなぎSSなんぞを。 健二×夏希で非エロ。なんか普通の日常話です、すみません。 姓名判断をしよう! 休日、夏希が健二の部屋に遊びに来ていた。 しばらくは他愛もない話をしていたが、やがて話題も尽き、 お互いのんびりと部屋の中でくつろいでいた。 「へぇ、健二君て画数なかなかいいね」 携帯をいじりながら夏希が呟く。 「へ?何ですか?カクスウ?」 健二は数学の参考書から目を離して、夏希の言葉をなぞる。 「画数よ、画数。今ね、姓名判断やってたの」 「あ、そういうことですか」 「うん。でね、健二君はフルネームで33画でしょ。これって結構いい画数なんだって」 「そうなんですか?何かいい事書いてあります?」 「えーっと、『自己顕示欲強く、大成功を掴むか悲運か人生両極端。社会運強く晩婚傾向』だって」 「…本当にいい画数なんですか?」 「他にはね、『独立心強く、一人で試行錯誤の天才肌。困難を押し切る力強さで成功』。 これってまさに、天才的数学力でOZを倒した健二君の事じゃない?」 「いや…かなりこじつけですよそれ」 「それから、『積極性が良い方向に働く。広い人脈が運を呼ぶので新しい環境を』。 …ひきこもってないで、外に出なさいってことかな」 「何で自分の名前に説教されなきゃいけないんですか。 というか、僕の性格と当てはまる箇所が全然ないんですけど」 「じゃあ次わたしの名前でやろっと」 聞いてない。 「って、先輩、何で僕の名前から先にやったんですか。そういうの、普通自分の名前からでしょ」 「そりゃあ、ほら、いつも健二君の事ばっかり考えてる・か・ら♪」 「う……だ、騙されないですよ!自分の名前から見るのが怖いから、先ず僕から見たとか そんなんじゃないですか」 「違うってばぁ。そんな健二君をいけにえにするような事、するわけないじゃない」 人をだまして、とんでもない設定の恋人としておばあさんの前に差し出したのは、どこの誰でしたっけ? 643 名前:姓名判断をしよう!(健二×夏希)2[sage] 投稿日:2009/09/07(月) 00 49 39 ID S+LP+DE6 「あ、私の姓名判断出た。えぇ~、画数あんまよくない…。それに内容もわたしの性格じゃない」 「内容、どんななんですか?」 「『特異の才能を持つが、精神構造も特異。築き上げたものを失いやすい』だって…。 これってどっちかっていうと侘助おじさんのことだと思うな」 「さらっと酷い事言ってますよ、先輩。他には?」 「『好きな物には熱中、それ以外はいい加減。影響されやすい。博打傾向』」 「…えと、あたって…るんじゃ…」 「なぁに?」夏希が眉を吊り上げ、健二に微笑みかける。 「いいえ、何でもありません」 他にも、『積極的、魅力があり、頑固運がある』『派手好みで前衛的。注目を浴びる家柄』等が、 夏希の姓名判断として挙げられていた。 「いい事も書いてあるじゃないですか」 「でも、総画数で見ると、やっぱりあんま良くない」 「気にすることないですよ、占いなんて」 「あ、そうだ、これならどうかな」 そう言って、夏希が再び名前を入力し始める。 健二が夏希の携帯を覗くと、「姓:小磯 名:夏希」と打ち込まれていた。 「なああぁっ…!!」 健二の顔が一瞬で赤くなる。 「ほら、健二君、結果出たよ。さっきよりもかなりいいとこ来てる。 『独立心強く、誠実で努力家。周囲の信頼を得て成功をつかむ。家庭運○』。 『個性と積極性で社会的成功を収める。自我が強い。焦りは禁物』。ほらほら、どう?」 「ど…どう、と言われましても…えと、はい」 「はい、じゃなくて…どしたの健二君、顔赤いよ」 「す、すみません、ちょっと暑くて…」 「そう?んー確かにちょっと暑いかも。何か飲み物買いに行く?」 「い、いえ、冷蔵庫にジュースあるんで、と、取ってきます!」 健二は立ち上がり、急ぎ足で台所へと向かった。 部屋のドアを閉め、夏希の視界から外れると、大きく息を吐く。 「何かもう、先輩は心臓に悪い…」 まだ顔が赤いのが自分でもわかる。心拍数も上がったままだ。 落ち着く為に、健二はわざとゆっくり飲み物の用意をしながら、調和数を数える。 「1、6、28、140、270、496、672、1638、2970、6200、8128、それから…えーと、ああダメだ」 調和数を諦めて、別の数字を考える。 「レピュニット素数…友愛数…婚約数……婚約…結婚…」 逆効果だった。 644 名前:姓名判断をしよう!(健二×夏希)3[sage] 投稿日:2009/09/07(月) 00 53 24 ID S+LP+DE6 健二は数値の世界に入るのをやめ、自分の部屋に戻った。 ドアを開けると、夏希が健二の方を一瞬見て、慌てて顔を背けるのが目に入った。 心なしか、顔も赤い。 健二は飲み物をテーブルに置き、夏希の対面に腰かけた。 「?どうしたんですか、先輩」 「なななな何でもない」 「…うん、いや、あからさまに態度変ですよ?もしかして、ゴキブリが出たとか」 「ううんううん!出てない違うの気にしないで」 気になる。 「先輩、何隠してるんですか?」 「う……。…あ、あのね、健二君」 「はい」 「違うの」 「え?」 「そんな意味じゃなくて、そうじゃなくて…」 「はい?先輩良く意味が」 「別に他意はなかったの。ただ、最初に健二君の名前で、次に私だったから、 試しに組合わせてみただけで……そしたら健二君様子おかしいから、何だろうって考えてたら… その、気付いて、それで、凄く恥ずかしくなって…あぁ、もおぉぉぉぉ!私のバカぁぁぁぁ…」 言いながら夏希は体中真っ赤にして、うずくまってしまった。 健二も事を察したが、何といえばいいかわからなくて戸惑っている様子だ。 「せ、先輩、すみません」 「何で健二君が謝るのよ…」 「いや、何でかはわかんないですけど…」 「何よそれぇ…」 「す、すみません」 「…ううん、こっちこそ、ごめん。考えなしで」 「いやいやいやいや!先輩が謝るのも変ですって!ホント、気にしないでください。 そりゃ勘違いしちゃいましたけど、でも別に嫌だったとかじゃなくて、むしろ…!」 「…むしろ?」 夏希がいつの間にか体を起こし、健二の方を見ている。 「………………あの、察してもらえると、ありがたい、です」 「あ、ずるい」 「………」健二は黙秘権を行使した。 「もう。わかった、じゃあこれで貸し借り無しってことにしましょ」 どんな貸し借りがあったのかは良くわからないが、夏希の追及がない事に健二は内心ほっとした。 645 名前:姓名判断をしよう!(健二×夏希)4[sage] 投稿日:2009/09/07(月) 00 54 19 ID S+LP+DE6 「あ、健二君、お手洗い借りるね」 夏希は立ち上がり、部屋の外へと向かう。 そして部屋のドアを閉める直前、健二に背中を向けたまま、 小さく、言った。 「小磯夏希って、いいかもね」 ドアが閉まる。健二が残る。…ぽかんとしていた。 ああ、さっきの姓名判断の結果ね、と思うほど健二もバカではない。 せっかく落ち着いてきていた心臓の鼓動は、また大きくなり始めてきた。 「…やっぱり、心臓に悪い」 貸し借りありまくりじゃないですか、と健二は夏希を責め、 それ以上にそんな夏希を可愛いと思ってしまう自分を責めた。 さて、次はどんな数を数えようか? ~完~
https://w.atwiki.jp/swars/pages/89.html
300 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/09/18(金) 21 36 13 ID ??? wktk 待機してる間に暇つぶし短文(なげっぱなし) 「お兄さん・・・っ」 唇を離すとカズマきゅんははふぅ、と、熱い吐息を吐いた 上手く飲み込めなかった唾液がいやらしく光りながら 顎を伝って滴りおちる 勿体無い気がして舌でそれをべろりと舐め取るとくすぐった そうに身をよじった カズマきゅんは全身どこもかしこもすべすべだ 余りの舌触りの良さにしつこく顔中を舐めまわしてしまう 「お兄さんくすぐったいよ・・・ハヤテみたい」 くすくす笑うカズマきゅんに犬のように鼻を鳴らしてみせて 細い日に焼けた首筋に舌を滑らせ、余すところなく 舐め尽す、歯を立てる 視線をふとずらすと綺麗な鎖骨の下、ふたつの可愛らしい 尖りが既に立ち上がる兆しを見せていて これから始まることを考えると期待でwktk、思わず顔が 緩まざるを得なかったのだった 315 名前:300[sage] 投稿日:2009/09/18(金) 22 53 38 ID ??? 310 乙!ありがとう~てか監督www あのシーンにはやっぱりこだわりがあったのかあ…なんか納得した! 合間に投下するには間に合わなかったんだが即席で続きを 書いたんで一応投下すとくね、1レスで終わりさへいYOー 何食わぬ顔で鎖骨に吸い付きながら親指で乳首を潰すと 佳主馬きゅんはひっと小さく息を詰める 腕や首に比べて色が胸元に、可愛い桃色をしたそれはよく目立つ 毎回思うが何かの果実のようでとても美味しそうだ 「う、ん、…ッ」 指でクリクリと好きなように弄っているとすぐに固い芯を持って プクリと立ちあがった 「気持ちいい?おっぱいクリクリされるのが好き?」 緩んだデレデレ顔のまま問うと佳主馬きゅんはカアッと頬を赤らめた 可愛いのう可愛いのう!! 佳主馬きゅんとこんな事ができるようになって結構時間が経ったけど 佳主馬きゅんは出会った時と変わらず可愛い、寧ろますます可愛くなった 「ちょっと何変な顔してるのお兄さん…キモいよ?」 ウヒョーやべぇ可愛いたまらんwww 興奮のままに乳首を軽く引っ張ったり擦ったり…夢中になって 弄り続けたら桃色だった佳主馬きゅんの乳首は 真っ赤に腫れあがってしまった ヤバイやりすぎた?そう思って慌てて佳主馬きゅんの顔を伺うと 相変わらず頬を赤くしたままぎゅっと苦しそうに眉根を寄せていた …ごめんね佳主馬きゅん! お詫びの気持ちを込めぷちゅんと音を立てながら乳首に吸い付き 小さな乳輪からコリコリした乳頭までゆっくり丁寧に舐めあげる 「あ、あっ、あっ」 その刺激に耐えられなかったのか佳主馬きゅんは何度か首を嫌々するように振ると こっちの頭をきゅっと抱え込んできた うひゃあ幸せ… もっとやってと無言でおねだりされた気分になった俺は よしお兄さん張り切っちゃうぞーと今晩何度目かの決意を新たにするのだった
https://w.atwiki.jp/swars/pages/70.html
532 名前:名無しさん@ピンキー[sage] 投稿日:2009/09/10(木) 15 08 15 ID ???「キング、やめろって…」 押しのけようとするも、その華奢な腕では強い圧力の前ではどうにもならない。 ぎゅっと痛くない程度に、しかし身動きできないくらい強く抱きしめられてしまう。 ふわふわと短くも柔らかい毛の海に顔をうずめる形となってしまう。 「いい加減に…んぅっ!」 いい加減にしないと怒るぞ、という言葉を言い終わるよりもはやく、キングカズマの口が カズマの口を覆ってしまう。長い鼻先が相手にぶつからないように顔を傾け、そして強引に押さえ込む。 長くねっとりと暖かい舌が、カズマの口の中をこじ開けるように少しずつ少しずつ進入し、口内を舐めまわす。 たくさんの唾液が混ざり合い、そして口から溢れ出て唇、顎、そして首から胸元へと流れていき 一方は服に、そしてもう一方は柔らかい毛にそれぞれ染み込んでいく。 そのやり取りが数十秒続いただろうか。 キングカズマはカズマを押し倒し、その薄くて表面積が少なくて小さな衣服を強引に剥がそうとする。 抵抗しようとするが、その度に鼻先を自分の首元に押し付けられ、心地よさが全身を包み込み、力が抜け落ちていく。 「そんなにしたいの?」 カズマがジィッと見て問いかけると、キングカズマは見返して、耳を動かしながら首をぶんぶんと縦にふる。 好きという気持ちを素直にぶつけられると悪い気はしない。 だが、キングカズマは自分の分身でもある。彼が自分を好きだというのなら それと同時に自分も同じぐらい彼を求めているという事になるのではないだろうか? 自己愛というやつだろうか? 自分は愛することと愛されること、どちらが苦手だったのだろうか? そっと目の前のうさぎの頬をやさしく撫でてやると、嬉しそうな顔をして、キュウッと小さな鳴き声をあげる。 いつの間にか上の服は脱がされていた。平らだけどほんの少し出ている胸元を大きな手で撫でられる。 「んっ…ぁ……」 キングカズマの胸とカズマの胸が擦れあう。今までに感じたことの無いような感覚が飛び込む。 好きでもない人とするくらいなら、自分を好きでいてくれる目の前の相手に捧げるのも悪くはないかな? 熱くなってくる肉体に反して、落ち着いている頭の中で思考を巡らせているうちに キングカズマの手はついにカズマのズボンにかかり、出っ張った股間に引っかからないように気をつけて 勢いよく脱がせ(省略されました。続きは脳内で補完してください)
https://w.atwiki.jp/swars/pages/67.html
283 名前:佳主馬とカズマ1[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 00 50 43 ID ??? まだキング祭り間に合いますか! キングと佳主馬でちょっとエロ キングがまるっきりケモノなので、苦手な方気をつけてください ちょいホモくさいです。もふもふ。 白い。 ふわふわとした流れの中に少年は居た。 瞳を開けると、少年は何かの流れにのって空を飛んでいた。 目の眩むようなスカイブルーにおもちゃのブロックのような雲。 世界はパステルカラーに彩られていた。 「ここ……OZ?」 漂っているうちに世界の全貌が明らかになり、ココは夢の中だと確信する。 少年が英雄で居られる場所――大好きな世界。OZに、そっくりだ。 それまでどろどろとしたスライムのようなものだった少年は、ようやくここでの姿を手にいれた。 本来――現実世界での――池沢佳主馬の姿に、ふっくらとした大きなまるい耳。テンガロンハット 。長いスカーフ。 どこかで見たOZ初心者向けのプロモーションビデオの案内役のクマアバターにそっくりだ。 (あれに影響されたのかな……) 佳主馬は夢見がちな方ではない。けれど、OZの世界に本当に行けたらいいのに、と思ったことは ある。 でもまさか、夢に見るほどだとは佳主馬自身思っていなかった。 (うん、でも夢だし。どうせなら楽しまないとね) くるり、と奇妙な塔を旋回すると佳主馬は高く飛翔した。 284 名前:佳主馬とカズマ2[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 00 51 19 ID ??? 当て所なくOZの世界を飛びまわるのも楽しそうだけれど、佳主馬には目的があった。 ココがOZの世界ならば佳主馬の憧れであり、唯一無二の存在がいるはず。 その存在に会ってみたかった。いや、一目見るだけでもいい。 彼ならきっと、あそこに居るはず……。 可愛らしいアバターも、魅力的なコミュニケーションエリアも通り抜けて、佳主馬はOMCのバト ルフィールドを目指していた。 ほどなくして、佳主馬は目的のフィールドに辿りつくことができた。 競技期間ではないのだろうか。そこに人気はなかった。 見慣れている筈のバトルフィールドはアバターサイズで訪れてみるとずっと大きく、なんだか気圧 される。 フィールドの真中に降り立ち辺りをきょろきょろと見渡すが、目的の彼の姿は見えない。 「ボクの夢なんだから……出てきてくれてもいいじゃん」 そう、独りごちた時だった。 285 名前:佳主馬とカズマ3[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 00 51 53 ID ??? 「うわ!」 目も眩むようなスポットライトが佳主馬を照らす。 よくよく見れば、フィールドの外はたくさんのアバターで埋まっていた。 「何コレ……」 『おおっと、突如フィールドに可愛らしい小熊ちゃんが迷い込んできたぞ! 彼の正体は一体――? !』 聞きなれた声で囃し立てられ、佳主馬はむっとするが、会場のボルテージはどんどん上がっていっ た。 『ここで今日のチャレンジャー……』 少し離れた地面に大きな穴が開いたと思うと、そこから黒い影が発現する。 はじめ丸かったそれは鬣をたくわえ、大きな爪を生やし、ガタイの良いライオン人間へと形を変え た。 『岩をも噛み砕くと言われている――ライオン人間だぁっ! さぁてどうする、キュートな小熊ちゃ ん。ライオン人間は見つけた獲物は決して逃がさないぜっ』 その声に動揺する間もなく、ライオン人間は佳主馬を睨み付けると物凄い跳躍を見せた。透明な壁 を蹴り、そのままこちらに突進してくる。 あんなモノに突進されたら……ひとたまりもないだろう。 「む、無理だって……!」 逃げなければ、と頭では思っているのだが、腰が引けて動けなかった。 ……情けない。どうして自分は、こういう事態に弱いんだろう。 ぎゅっと目を瞑る。夢だと分かっていても、怖かった。 ライオン人間の風を切る音が近づいてくる。 もう、ダメだ……。 286 名前:佳主馬とカズマ3[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 00 52 31 ID ??? 「あれ?」 衝撃を覚悟していたのに、何かふかふかとしたものに抱きかかえられて佳主馬の身体はふわりと宙 に浮いた。 恐る恐る目を開けると―― 白いふくふくとした耳。細長い体躯。強い意思を持った赤い瞳。赤いダウンジャケット。大きい、 ふわふわの手のひら。 「キング!」 紛れもなく、佳主馬の探していた存在。キング・カズマであった。 『孤高のキング・カズマは心根まで優しいらしいぜっ! 迷える小熊ちゃんをライオン人間の魔の手 から救い出し――って、何処にいくんだい? キィィィングッ!』 ライオン人間を蹴り飛ばし、その勢いのままでキング・カズマはバトルフィールドを飛び出した。 キング・カズマがバトルから中途半端に逃げ出した事は一度もない。 驚きの声や心優しきキングを称える歓声がどんどん遠ざかっていく……。 287 名前:佳主馬とカズマ4[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 00 53 41 ID ??? 人気の無いところまでやってくると、キングはいたわるように佳主馬を降ろして傅いた。 「あ、ありがと……キング」 ふるふると首を横に降る。 よく見ると、キングの尻尾が静かにゆさゆさと揺られていた。 キング・カズマの尻尾が揺れるのは、強い相手に打ち勝った時など本当に嬉しい時だけ。 普段キングを操作している佳主馬が一番よく知っていた。 もしかして。 「キングも、ボクに会えて嬉しいの?」 頷く。一緒に耳がぱたぱたと揺れた。 「そっか。ボクもすっごく嬉しいよ」 思わず微笑むと、キングは嬉しそうに身をすり寄せてきた。 もふもふの柔らかい毛が少しくすぐったいけれど、それだって心地いい。 288 名前:佳主馬とカズマ5[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 00 54 13 ID ??? 「キングって、意外と甘えん坊なんだね」 鼻の頭を撫でてやると、キングは目を細めて喉を鳴らした。 肌寒さを感じて佳主馬はキングにぎゅっと抱きつく。 (そういえばこのアバター……スカーフ意外なんもつけてないじゃん) さっきは夢中で気にしなかったけれど、まるで露出狂のような格好で大勢の前に出てしまったこと を思い出して佳主馬は顔を真っ赤に染めた。これは夢なんだから、と言い聞かせてみても恥ずかしい ものは恥ずかしい。 (変態みたいで、やだ……) ぎゅう、とキングを抱きしめる腕に力を込める。優しく抱きしめ返してくるキングの体温が快い。 289 名前:佳主馬とカズマ6[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 00 55 08 ID ??? 「ん。なんか、」 固いモノが当たってる気がする。 「キング?」 ふい、とキングが目を逸らした。 Gパン越しに固くなったモノの正体を感じ取ると、佳主馬はそれを膝でグリグリと弄ぶ。 ぴくん。と全身をはねさせ、キングは俯いた。 「……えっち」 物凄い勢いで首を振ってるけれど、身体が正直に反応しているからバレバレだ。 分身である筈の自分に欲情するなんて――。 (そういえば、ウサギは性欲が強いってどっかで読んだことがある……) 自分がそういう目で見られたのは初めてだった。ましてや、それが自分の分身で、憧れの存在であ るキング・カズマだなんて。 言い様のない背徳感が佳主馬を襲う。 それでも何故か、佳主馬は嬉しかった。寡黙的でポーカーフェイスのウサギ戦士が自分に欲望を露 にしてくれた事が。 290 名前:佳主馬とカズマ7[sage] 投稿日:2009/09/08(火) 00 56 15 ID ??? 悪戯っぽく笑うと、佳主馬はキングのズボンを外側からゆっくりと撫ぜつけていく。 目をまんまるにして驚いているキングと視線を合わせて、佳主馬はキングの胸にキスを落とした。 戸惑っているのか、キングは眉をたらして首をかしげている。 「大丈夫だから。じっとしてて?」 ファスナーを降ろして、その内側をまさぐる。 キングだと思うと、全てが愛しかった。 「ボクがなんとかしてあげるから、ね?」 こくん、と頷く。 キングが力を抜き、自分に身を任せてくれたのが分かって佳主馬は自分が何かに目覚めるのを感じていた。